03/04/2026
医師中村哲の思い。
谷津賢ニ氏のレンズから、再び深く。
7年前に凶弾に倒れた中村哲先生の活動や生き様を、映画『荒野に希望の灯を灯す』で見事に伝えた谷津賢二監督にお話を伺いました。
中村先生がいかに胆力の人であったか、数あるエピソードの一つを伺い、感動で涙がでました。
・・・・・ 2010年8月にアフガンに大洪水が起きたのです。
気候変動はひどくて、干ばつでも突如として山奥で雨が降ることがあるのです。
アフガンの山はほとんど岩山なので保水されずに一気に水が川に入って増水する。
増水すると、普段は少しの水を大河からいただいて粛々と恵みを里に運ぶ役割の用水路が、それを止められずに、大量の水が川に入ってくる。
そうすると雨樋と一緒で、鉄砲水を引き込んで里の人家を壊すおそれがあるのです。(中略)
その日、中村先生が鉄砲水を心配して、部下3人を連れて水門に様子を見に行き、増水がだんだん激しくなるのを見ると、「パワーショベルを持ってきてくれ」と言ったそうです。
自分で川の中に入って用水路の一部を壊し水を抜くのだと。
それを聞いたスタッフが「先生、そんなことしたらパワーショベルごと流されて死んでしまいますよ」と。
それに対し先生は静かにしかし毅然とした態度で「私はアフガンと用水路のためなら死んでもいい」と言ったそうです。
さらに「君たちもアフガンの男だろう。自分たちの村を守るには今やるべきことがあるのではないですか」と。
先生の言葉を聞いた彼らは雷に打たれたような気がしたと言っていました。・・・・・
『 #荒野に希望の灯をともす 』監督 報道カメラマン
#谷津賢二 「人は愛するに足り、真心は信ずるに足る ――医師・ #中村哲を見つめ続けた21年」
(季刊『道』(どう)226号 2025年10月秋号に掲載)
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#どう出版 #季刊道