22/08/2023
今週土曜日です。
作家の茶谷さんとキュレーターの今泉さんにトークしていただきます。
【イベント告知】
オープニングトーク
8月26日(土) 18:00-
ゲスト:茶谷真里、今泉岳大(本展覧会企画、岡崎市美術博物館 学芸員)
PiCNiC vol.3
「茶谷麻里」
会期2023.8.26土-10.1日
11:00-17:00 火水休
オープニングトーク
8月26日(土) 18:00-
ゲスト:茶谷真里、今泉岳大(本展覧会企画、岡崎市美術博物館 学芸員)
アートに興味のある方、どなたでもご参加いただけます。
茶谷麻里はこれまで一貫して架空の風景を描いてきた。茶谷が描く風景は筆を軽快に走らせた筆致が特徴で、抽象化された山や木、水辺などのモチーフが律動を刻む大気の中に佇んでいるようである。茶谷はキャンバスに油彩というベーシックなスタイルから2013年頃にモノタイプという版画技法へ展開した。茶谷はアクリル板に油絵具で風景を描き、上から湿らせた紙を重ねて刷り、写し取る。描かれた風景はアクリル板から剥ぎ取られ、痕跡として紙に定着する。紙に転写された風景は反転すると同時に、刷りムラとして刷りきれなかった部分にかすれの効果が表れる。それは風景の隙間に空気の層を差し込むように画面を軽くさせ、風景の幻想性を強化する。
1996年に公開された岩井俊二監督の映画「PiCNiC」では3人の若者が精神病院を抜け出し、壁の上を伝って旅に出かける。彼らのピクニックは、自分たちに纏わる常識や偏見を削ぎ落としながら、世界の真実を探しに行く。茶谷もまた、風景を描き、写し取るという過程を通して、風景の現実性を削ぎ落とし、秘められた世界の核心のようなものを抽出しようとする。茶谷の作品はモノタイプという自身で完全にコントロールしきれない技法を経ることで、作家自身から少し離れ、それを見るわたしたちとの間にひらかれる。茶谷が描く風景はあるいは風景ではなく、私たちを映し出す鏡である。それは、直線的な時間の流れと詰め込まれた様々な現実から遊離し、失われた世界に引き込まれないように抵抗する私たちであるのだ。
茶谷 麻里 Mari Chadani
1984年 石川県生まれ
2009年 名古屋造形大学大学院造形研究科造形専攻 修了
Solo Exhibitions
2009 曖昧な風景 茶谷麻里展(GALLERY IDF・名古屋)
2010 Flesh2010 「海のある時間」(伊勢現代美術館・三重)
2011 はるひ絵画トリエンナーレ アーティストシリーズ66 茶谷麻里(清須市はるひ美術館・愛知)
山。雲のある時間 (GALLERY IDF・名古屋)
2012 森のかざおと(GALLERY GOHON・名古屋)
2013 moca@mocamoca 茶谷麻里展(インテリアセレクトショップmocamoca・名古屋)
2014 風なる景の色(GALLERY IDF・名古屋)
2015 風まとう色(GALLERY IDF・名古屋)
2017 風音につつまれて(GALLERY IDF・名古屋)
2020 かさなる風に(GALLERY IDF・名古屋)
Group Exhibitions
2007 現代美術国際交流展TRANSIT2007 名古屋展、東京展、アメリカ展(東桜会館/名古屋、ZOKEIギャラリー/東京、Regina Gouger Miller Gallery/USA)
2008 ART man (豊田市美術館市民ギャラリー展示室9・愛知)09,10年にも開催
2010 文化の森ギャラリー2010/Woods Land Gallery(美濃加茂市民ミュージアム・岐阜)
羅針盤セレクションVol.5「イメージの多様性」(アートスペース羅針盤・東京)
2011 若き東海の風2011(ミッドランドスクエア・名古屋)
密度Ⅱ(アートラボあいち・名古屋) 2012
2012 ファン・デ・ナゴヤ美術展2012(名古屋市民ギャラリー矢田・名古屋)
2013 4つの景色展(松坂屋名古屋店第3画廊・名古屋)
2016 みのかもannual2016 わいわいアートフォレスト(美濃加茂市民ミュージアム・岐阜)
亀崎せこみち2016(愛知県半田市亀崎町一帯・愛知)
2017 みのかもannual2017 On location(美濃加茂市民ミュージアム・岐阜)
2018 ポーカーフェイス/3/アフターイメージ 不可視なものの重ね描き[パランプセスト](アートラボあいち・名古屋)
2019 小牧市民病院病棟展示 やさしい美術企画(小牧市民病院・愛知)
その他の活動
2010〜2012年10月 自主運営スペースGALLERY GOHONの運営メンバーとして活動。
受賞
2009 第6回はるひ絵画トリエンナーレ/賞候補