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天然ダイヤモンド支持派のステファニー・ゴットリーブ、ラボグロウン市場へ参入天然は永遠、ラボグロウンは今」用途による共存を提案天然ダイヤモンドの支持者として知られてきた米国のジュエリーデザイナー、ステファニー・ゴットリーブが、ラボグロウンダイ...
21/07/2026

天然ダイヤモンド支持派のステファニー・ゴットリーブ、ラボグロウン市場へ参入

天然は永遠、ラボグロウンは今」用途による共存を提案

天然ダイヤモンドの支持者として知られてきた米国のジュエリーデザイナー、ステファニー・ゴットリーブが、ラボグロウンダイヤモンドを使用したジュエリーの取り扱いを開始した。

今回発表されたのは、シリコン製のリングにラボグロウンダイヤモンドを組み合わせた「Casual Carats」と、穴を開けたラボグロウンダイヤモンドを用いて、ダイヤモンドが肌の上に浮かんでいるように見せる「Lola」の2コレクションだ。天然ダイヤモンドを中心としてきた同氏の方針転換はジュエリー業界で大きな注目を集めている。

価格下落により「素材としての合理性」が変化

ゴットリーブは、ニューヨークを拠点とするStephanie Gottlieb Fine Jewelryを2013年に設立したデザイナーであり、著名人向けのカスタムジュエリーも手掛けてきた。また、これまでナチュラルダイヤモンド・カウンシル(NDC)のアンバサダーやコンテンツパートナーとして活動しており、天然ダイヤモンドの支持者として広く認識されている。

同氏はこれまでラボグロウンダイヤモンドに懐疑的な立場を取ってきたが、今回の参入理由として、市場価格の変化を挙げている。彼女は、数年前はラボグロウンダイヤモンドの価格に十分な価値を見いだせなかったものの、現在は状況が変化したと説明した。また、従来は価格設定に合理性を感じなかったが、価格の変化によってファッション性の高いジュエリーに適した素材になったとの認識を示した。

日常使いを意識した「Casual Carats」

「Casual Carats」は、カラフルなシリコンバンドに14K(イエローゴールド)の石座を組み合わせ、ラボグロウンダイヤモンドをセットしたリングだ。

ラウンド、ペアシェイプ、エメラルドカット、ハートシェイプなど複数のシェイプが用意され、価格は675ドルから1,850ドルだという。同ブランドはゴットリーブ自身のオリジナルブランドではなく、ヒューストンを拠点とする別ブランドであり、今回Stephanie Gottliebの販売ラインに追加されたものだ。

シリコン素材を用いることで、ジム、ビーチ、旅行、料理、ガーデニングなど、一般的なダイヤモンドリングでは着用をためらう場面でも使いやすい設計となっている。

ゴットリーブは、婚約指輪を休ませたい場面で代わりに着用できるジュエリーとして、この商品を位置付けている。高額で取り扱いが慎重になる天然ダイヤモンドジュエリーとは異なり、日常生活の中で気軽に使うという新たな着用機会を提案している。

穴開け加工で浮遊するダイヤモンドを表現「Lola」

「Lola」は、ラボグロウンダイヤモンドに直接レーザーで穴を開け、糸や最小限の地金でつなぐことにより、ダイヤモンドが肌の上に浮いているように見せるコレクションだ。

4種類のネックレス、3種類のイヤリング、1種類のリング、計8型で構成され、14K(イエローゴールドまたはホワイトゴールド)を使用する。価格は1,065ドルから7,750ドルで、約29.89カラットのラボグロウンダイヤモンドを使用したロングネックレスも含まれる。

ゴットリーブは以前からダイヤモンドに穴を開ける技法に関心を持っていたものの、天然ダイヤモンドには適さないと考えていたと説明している。

天然ダイヤモンドの場合、個々の石の希少性や資産的価値が強く意識されるため、石に直接穴を開ける加工には心理的、経済的な抵抗が生じやすい。一方、ラボグロウンダイヤモンドでは、個々の石の価値よりもジュエリー全体の見た目やデザインを優先しやすい。この点が、大胆な加工や新しい構造を可能にしている。

天然の代替ではない

ゴットリーブは、ラボグロウンダイヤモンドの導入について、天然ダイヤモンドを置き換えるためではなく、顧客に新しい選択肢を提供するためのものであると説明している。

同氏は両者の役割を明確に区別している。天然ダイヤモンドは、婚約、結婚記念日、人生の節目、次世代に受け継ぐジュエリーなどに適した存在であり、今後もブランドの基盤であり続けるとしている。一方、ラボグロウンダイヤモンドは、日常使い、自己表現、ファッション性の高いデザイン、大胆なサイズや構造を実現するための素材として位置付けられている。

この考え方を象徴するのが、ゴットリーブによる「天然ダイヤモンドは永遠であり、ラボグロウンダイヤモンドは今のためのもの」という表現だ。これは、天然とラボグロウンは同一市場で直接競争するものではなく、それぞれ異なる購買動機、着用目的、価格帯に対応するものだと理解できる。

NDCの肯定的な反応

天然ダイヤモンドの普及活動を行うナチュラルダイヤモンド・カウンシル(NDC)も、ゴットリーブのインスタグラム投稿に対して肯定的なコメントを寄せた。

NDCは、消費者が天然とラボグロウンの違いを正しく理解することが、天然ダイヤモンド固有の特性や長期的価値への理解につながるとの趣旨を示している。

天然ダイヤモンドの代表的な支持者がラボグロウンダイヤモンドを扱うことは従来の立場との矛盾にも見える。しかし、両者の違いを明示し、用途や価値観によって選び分ける販売方法であれば、天然ダイヤモンド支持の立場とも矛盾はなく、また天然ダイヤモンド側から見ても否定されるべき理由はないだろう。

「二者択一」から用途別の選択へ

ゴットリーブは、消費者が天然かラボグロウンかのどちらか一方だけを選ぶ必要はないと述べている。

天然ダイヤモンドの婚約指輪を大切にしながら、ラボグロウンダイヤモンドのイヤリングを日常的に使用することは両立する。人生の重要な節目には天然ダイヤモンドを選び、日常の自己表現にはラボグロウンダイヤモンドを使うという消費行動は、今後さらに一般化する可能性がある。

また同社は今後、革新的なデザインだけでなく、テニスジュエリーやスタッドピアスといった定番商品にもラボグロウンダイヤモンドの展開を広げる方針だという。追加コレクションは2026年9月にも発表される予定だ。

かつてラボグロウンダイヤモンドは単に天然ダイヤモンドの低価格な代替品として販売されていたが、現在では特定のデザイン、用途、着用場面に適した独立した素材として再定義されつつある。天然とラボグロウンは必ずしも対立構造にあるものではなく、それぞれの特性に合わせて商品企画と販売目的を分けることができる。

「ウルトラマン」18金ミニフィギュア。約1cmにスペシウム光線ポーズを精巧に再現職人が手掛けるコレクターズアイテム(世界限定100体)株式会社ユートレジャー(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:青木 興一、株式会社ケイ・ウノの連結子会社)は...
16/07/2026

「ウルトラマン」18金ミニフィギュア。約1cmにスペシウム光線ポーズを精巧に再現

職人が手掛けるコレクターズアイテム(世界限定100体)

株式会社ユートレジャー(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:青木 興一、株式会社ケイ・ウノの連結子会社)は、「ウルトラマン」の18金製ミニフィギュアの予約受付を2026年7月14日(火)~8月10日(月)の期間、ユートレジャーオンラインショップ、ユートレジャーコンセプトストア池袋・心斎橋、ツブラヤストアONLINEにて行います。世界100体の数量限定です。

 このたびの新作は、これまで数々のウルトラ怪獣のミニフィギュアを手掛けてきたユートレジャーが、シリーズ60周年を記念して制作した、待望の”ヒーロー”、その原点である「ウルトラマン」のミニフィギュアです。時代を超えて愛され続ける「ウルトラマン」を、熟練のジュエリー職人が設定資料をもとに微調整を重ね、約1cmのサイズで精密に立体化し自立を実現しました。

デビアス、コスト削減で南ア最大のヴェネチア鉱山を2年間生産停止コスト削減と市況対応を目的に生産を一時停止デビアス・グループは7月13日、南アフリカ共和国のヴェネチア鉱山について、今後2年間にわたりダイヤモンドの生産を一時停止する方針を発表し...
16/07/2026

デビアス、コスト削減で南ア最大のヴェネチア鉱山を2年間生産停止

コスト削減と市況対応を目的に生産を一時停止

デビアス・グループは7月13日、南アフリカ共和国のヴェネチア鉱山について、今後2年間にわたりダイヤモンドの生産を一時停止する方針を発表した。

同社は、天然ダイヤモンドの原石取引を取り巻く環境が短期的には引き続き厳しいとの見通しを示しており、今回の措置はコスト削減と事業基盤の強化を目的とするものだという。

ヴェネチア鉱山を完全に閉鎖するわけではなく、生産停止期間中も重要インフラへの投資を継続し、鉱山の処理能力や効率性を高める計画だという。市況が改善した段階での生産再開と将来的な増産に備え、資産価値と操業上の選択肢を維持する考えだ。

南アフリカのダイヤモンド生産の4割を占める重要鉱山

ヴェネチア鉱山は、南アフリカ北東部のリンポポ州に位置し、ボツワナおよびジンバブエとの国境に近い場所にある。1992年に操業を開始し、現在では生産額ベースで南アフリカ最大のダイヤモンド鉱山とされる。

同鉱山は南アフリカ国内の年間ダイヤモンド生産量の40%以上を占め、デビアス全体の生産量に対しても約10%を占める重要拠点である。従業員および請負業者を含む関係者は約3,500人に上ると報じられている。

デビアスは、影響を受ける従業員への支援を行うとともに、地域社会への投資や南アフリカにおける社会・労働計画上の義務を継続すると説明している。ただし、雇用への具体的な影響や人員削減の規模については、現時点では明らかにされていない。

23億ドル規模の地下鉱山化直後に方針転換

ヴェネチア鉱山では、約30年間にわたって行われてきた露天掘りが2022年に終了し、約23億ドルを投じた地下鉱山への移行が進められてきた。地下からの生産は2023年7月に開始され、当初は2040年代半ばまでの長期操業が想定されていた。

実際、2026年第1四半期におけるヴェネチア鉱山の生産量は74万カラットとなり、前年同期比53%増加していた。地下鉱石の処理量拡大が増産の主な要因であり、操業面では本格的な生産拡大局面に入りつつあった。

それにもかかわらず生産停止を決断したことは、現在の天然ダイヤモンド市場において、生産能力の拡大よりもキャッシュフローと在庫管理が優先されていることを示している。

原石価格指数は前年同期比17%下落

デビアスの2026年第1四半期の原石販売量は770万カラットで、前年同期を大きく上回った。一方、平均実現価格は1カラット当たり101ドルとなり、前年同期比で19%低下した。

同社が公表する原石価格指数も前年同期比17%下落している。販売量は増えたものの、価格下落と低価格帯商品の比率上昇によって、収益性には依然として強い圧力がかかっている。

デビアスは、地政学的緊張、関税を巡る不透明感、中国における宝飾品需要の低迷などが、原石市場の回復を妨げていると説明している。

加えて、ラボグロウンダイヤモンドの普及による消費者選択肢の拡大も、特に米国のブライダル市場を中心に天然ダイヤモンドの価格形成や販売構造に影響を与えている。

アンゴラの増産が供給調整を難しくするとの見方

デビアスはこれまで、自社の生産量を市場需要に合わせて調整することで、原石価格の安定を図ってきた。しかし直近の報道では、アンゴラなど他の生産国からの供給増加が、デビアス単独による生産調整の効果を弱めているとの指摘もある。

Bloombergは、需要低迷に加えてアンゴラ産原石の供給増加が市場に重くのしかかっており、デビアスによる減産だけでは価格を十分に支えられていないと報じた。

天然ダイヤモンドの供給量は中長期的には減少すると予測される一方、短期的には生産国や鉱山ごとの事情が異なる。大手企業が減産しても、他地域の供給増加や在庫放出が続けば、市場全体の需給改善には時間を要する可能性がある。

カナダの鉱山拡張も停止

今回のヴェネチア鉱山の生産停止は、デビアスが進める資産ポートフォリオ見直しの一環だ。

同社は2026年4月、カナダのガーチョ・クエ鉱山におけるTuzo第3期拡張プロジェクトを一時停止している。同鉱山については2028年に操業を終了する方針も示されており、新規投資を抑制しながら既存資産の収益性を重視する姿勢を強めている。

デビアスは2024年以降、「Origins」戦略の下で事業の合理化を進め、年間1億ドルを超える間接費を削減したとしている。非中核資産の売却や閉鎖、鉱山拡張計画の再検討、グループ本社部門のコスト削減も進める。

年間生産見通しは据え置き

ヴェネチア鉱山の生産停止は大規模な措置であるが、デビアスは2026年の年間生産見通しを2,100万~2,600万カラットに据え置いた。

同社は、ヴェネチア鉱山の減産分をボツワナ、ナミビア、カナダなどの他の操業拠点で補い、グループ全体の生産水準を維持する方針だ。

この点は、今回の措置が直ちに世界的な原石供給不足を引き起こすものではないことを意味する。少なくとも短期的には、供給量の削減そのものより、採算性の低い生産を一時的に停止し、より効率の良い鉱山に生産を振り替える側面が強い。

デビアス売却交渉のさなかで進む事業再編

デビアスの親会社であるアングロ・アメリカンは、保有するデビアス株式85%の売却手続きを進めている。残る15%はボツワナ政府が保有している。

売却候補には、デビアス元CEOのガレス・ペニー氏が関与するコンソーシアムのほか、ダイヤモンド生産国や投資家による複数のグループが挙げられている。デビアスのアル・クックCEOは6月、売却交渉が最終段階に近づいているとの認識を示していた。

ヴェネチア鉱山の生産停止や本社コストの削減は、市場環境への対応であると同時に、売却を前にデビアスの財務体質を改善し、買収後も運営可能な企業構造に整理する動きとも見ることができる。

供給減少だけでは市場回復を保証しない

デビアスは、2025年に天然ダイヤモンドジュエリーの世界的な消費需要が成長に転じ、米国の独立系宝飾店でも高品質・高価格帯の商品を中心に販売が改善していると説明している。

一方で、同社自身も原石取引環境については、短期的に厳しい状態が続くと認めている。

鉱山閉鎖や生産停止によって天然ダイヤモンドの供給量が減れば、中長期的には希少性や価格を支える要因になり得る。しかし、供給減少だけで需要が回復するわけではない。

中国市場の低迷、若年層の価値観の変化、ラボグロウンダイヤモンドとの競合、原石・研磨済み在庫の積み上がりなど、天然ダイヤモンド市場が抱える問題は複合的である。

ヴェネチア鉱山の生産停止は、単なる一鉱山の操業調整ではない。天然ダイヤモンド業界最大手が、大規模投資を行った中核鉱山であっても、市場需要と収益性に合わなければ生産を止めるという判断を下した事例である。

今後の焦点は、2年間の停止期間中に原石在庫がどこまで正常化するか、天然ダイヤモンド需要が実際に回復するか、そして新たな所有者の下でデビアスがどのような生産・販売戦略を採用するかである。

「うちならもっと安い」が業界を殺す、自ら価値を破壊するジュエリー業界ジュエリー業界には、なぜ品格が生まれないのか近年、InstagramやThreadsなどのSNSで、目にする光景がある。一般の消費者が、「このブランドの婚約指輪を買いたい」...
14/07/2026

「うちならもっと安い」が業界を殺す、自ら価値を破壊するジュエリー業界

ジュエリー業界には、なぜ品格が生まれないのか

近年、InstagramやThreadsなどのSNSで、目にする光景がある。一般の消費者が、「このブランドの婚約指輪を買いたい」「ここの1ctのダイヤモンドが欲しい」と投稿すると、そのコメント欄には業者が次々と現れ、「うちでも販売できます。」「もっと安くできます。」「うちならこのデザインはいくらです。」「工場直販なので半額です。」と営業を始める。

SNSは消費者と直接繋がることのできるツールで、正しく使えば自社の製品やブランドの価値を消費者に知ってもらうことのできる有益なツールだ。

このようなコメントも、投稿した本人からすれば便利に感じる可能性もある。営業する側も、新規顧客を獲得する機会だと考えてこのような行動を取っていると考えられる。しかし、少し引いてこの光景を見てみると、違和感を感じるはずだ。ラグジュアリー品を扱う業界が、自ら公開オークションを始めているようなものだからだ。

営業ではない、値切り合戦

営業とは、本来、自社やブランドの価値を伝えることだ。企業やブランドを知ってもらい、理念を伝え、デザインや技術、接客、アフターサービスを評価してもらい、「この店、このブランドで買いたい」と消費者に感じてもらうことが、営業だ。

しかしSNSのコメント欄で行われていることはそれとは異なる。競っているのはブランドではなく、「誰が一番安いか」、それだけだ。その瞬間、ジュエリーはブランドではなく、ただの比較可能な商品になる。つまり、自分たちの手で自分たちの商品をコモディティ化していると言える。

ブランドは、コメント欄で客を奪わない

もし誰かがSNSで、「ルイ・ヴィトンのこのバッグが欲しい。」と投稿したとする。そのコメント欄に、「うちの革工場なら同じ品質を3万円で作れます。」「OEMできます。」「素材は同じです。」という業者が大量に現れたらどう思うだろうか。おそらく笑い話になるだろう。

しかし、ジュエリー業界では、SNSというネット上の空間にとどまらず、様々な場所でそれと本質的に変わらないことが日常的に行われている。そして、それを業界の多くのプレイヤーが当たり前だと思ってしまっている。ここに、多くのジュエリー企業がブランドになり切れない理由がある。

価格はブランド価値に宿る

経済学には「ヴェブレン財」という概念がある。ヴェブレン財(Veblen Goods)とは、「価格が高いこと自体が価値となり、価格が高いほど欲しいと思われる商品」のことだ。

通常の商品は価格が上がると需要が減る。しかし、ヴェブレン財はその逆で、「高価だからこそ価値がある」と考える消費者が存在するため、価格の上昇が需要を押し上げる場合がある。

例えば、高級時計や高級ジュエリー、スーパーカー、希少なワインなどは、その性能や品質だけでなく、「高価なものを所有している」という社会的地位や成功の象徴として評価されることがある。このような商品では、価格を下げることで「誰でも買える商品(コモディティ)」という印象が生まれ、ブランド価値や魅力が低下してしまうことさえある。

重要なのは、ヴェブレン財は単に高価な商品ではないという点だ。高価格であることに加え、その価格を支えるブランドストーリー、歴史、希少性、品質、社会的認知などが備わって初めて成立する。ジュエリー業界で考えると、この概念は特に重要だ。例えば同じ1カラットのダイヤモンドリングでも、「素材価格+加工費」でしか価値を語れない商品は、他社との価格比較が容易なコモディティ(汎用品)となる。一方、強力なブランド力を持つラグジュアリーブランドは、「価格が高いこと」そのものがブランド価値の一部となり、消費者は素材以上の価値に対して対価を支払う。そのため、価格競争ではなくブランド競争が成立する。

消費者はジュエリーを素材で購入しているわけではない。安心を買い、歴史を買い、世界観を買い、ブランドを買い、所有する満足感を買っている。

そして、その価値を支える一つの指標が価格だと言える。価格とは利益率ではなく、ブランドが発するメッセージの一部だ。

「適正価格」という言葉が生む、もう一つの価格競争

「適正価格」という言葉を頻繁に使用する業者、ブランドも多い。「当店は適正価格です。」「中間マージンがないため適正価格です。」「工場直販なので適正価格です。」と言う説明は消費者の利益を考えた誠実な表現に聞こえる。しかし、ここには一つ大きな問題がある。

適正価格とは、一体誰が決めるのだろうか。ジュエリーには公的な定価は存在しない。ブランド、デザイン、接客、保証、アフターサービス、店舗立地、広告投資、職人の技術力など、価格を構成する要素は企業ごとに大きく異なる。それにもかかわらず、「適正価格」という表現を用いることは、「他社は不当に高い価格で販売している」という印象を暗に与えることになる。

さらに問題なのは、この言葉が消費者の判断基準を「価格」に固定してしまうことだ。本来、「どのブランドを選ぶか」という問いであったはずが、「どこが適正価格なのか」という問いへとすり替わる。結果、ブランド価値やデザイン、サービスといった本来比較されるべき価値は後景に退き、価格だけが評価軸となる。

結果として、「適正価格」という言葉は、価格競争を否定するどころか、価格競争を正当化する便利なキャッチコピーとして機能してしまう。

例えば、カルティエやティファニーの婚約指輪を見て、「素材原価から考えると高すぎる。適正価格ではない」と言う人はほとんどいないだろう。なぜなら、消費者は素材を買っているのではなく、ブランドが提供する総合的な価値を買っていることを理解しているからだ。

もし本当に「適正価格」が存在するなら、ブランドは存在できないことになる。世界中のハイブランドはすべて「適正価格ではない」ことになってしまうだろう。しかし現実には、ハイブランドは世界中で支持されている。市場は、「価格が適正だから買っている」のではなく、価格以上の価値を感じるから買っているのだ。

ブランドとは、「価格」を超えた価値を提供することによって成立する。

価格のみの競争は何を意味するか

「うちならもっと安くできます。」

この一言は、一見すると営業トークに聞こえる。しかし裏を返せば「私たちの違いは価格しかありません。」と宣言しているのと変わらない。ブランドを語らず、デザインも語らず、理念も語らず、接客も語らず、保証も語らず、最後に残った武器が価格だけだと言っているのと同じだ。

価格しか語れないブランドは、ブランドではなく安売り業者だと言える。そして価格競争は必ず終わりが来る。もっと安い会社が現れるからだ。

価格のみの競争の先にあるもの

この現象の恐ろしいところは、一社だけが損をするわけではないことだ。

価格競争によりジュエリーがコモディティ化すれば、消費者は価格比較を重視するようになる。その結果また皆が価格を下げれば、市場全体の価格は下がる。業界全体の利益は減り、利益が減れば、ブランド開発、商品開発、デザインへの投資も減る。また企業の教育費が削られ、接客品質が落ちる。広告費も減る。人材も育たないという状態になるだろう。

そして最後に、「ジュエリーは儲からない業界」という未来だけが残る。これでは健全な競争だとは言えないだろう。業界全体による緩やかな価値の破壊だ。

ジュエリーは、家電や自動車のように技術革新によって劇的なコスト削減が起こる産業ではない。金やプラチナといった貴金属には国際相場があり、ダイヤモンドにも一定の相場観が存在する。デザインや加工品質による違いはあるものの、原価構造そのものに極端な差を生み出すことは容易ではない。つまり、価格だけを武器に競争する場合、削られるのは利益しかない。

ある企業が利益率を下げれば、競合もそれに追随する。さらに別の企業が値下げを行い、再びそれに追随する。この構図は、高速道路で互いにアクセルを踏み続けるチキンレースと同じだ。最初は「少しだけ利益を削る」つもりでも、競争が続けば利益率は限界まで圧縮される。最後に待っているのは、勝者による独占ではなく、勝者も敗者も十分な利益を確保できない市場だ。

短期的には販売数量を増やせる企業があるかもしれない。しかし長期的には、業界全体の付加価値が低下し、「ジュエリーは安く買うもの」という認識だけが市場に残る。

価格競争には勝者が存在する。しかし、値引き競争には勝者が存在しない。利益を削って得た市場は、決して豊かな市場ではない。

一番失われるものは「品格」

価格努力は否定されるべきものではなく、また価値の伴わない不当な高価格も消費者にはメリットをもたらさない。しかし、高級品を扱うジュエリー企業には、価格以前に守るべきものがある。

それは、品格だ。

消費者の投稿に群がり、「うちの方が安い。」「もっと安くできます。」とコメントを書き込む姿は、本当に価値のあるジュエリーや高級品を扱う企業の姿だろうか。

その営業は一件の受注を生むかもしれない。しかし同時に「ジュエリーはどこで買っても同じ。より安い店を探した方が得だ。」という価値観を消費者に向けて発信している。それは競合のブランドを傷つけているのというだけでなく、ジュエリーという文化そのものを安売りしているのと同じだ。

選択のパラドックス

通常、人は「選択肢が多いほど良い買い物ができる」と考えがちでだ。しかし実際には、選択肢が増えすぎると比較に時間と労力を費やすようになり、購入後も「もっと安い店があったのではないか」「もっと良い商品があったのではないか」という後悔が生まれやすくなる。心理学ではこれを選択のパラドックスと呼んでいる。

価格競争が激しい市場では、この現象がさらに強まる。消費者は購入前には「最安値」を探し続け、購入後もSNSや広告、検索結果を見るたびに新しい価格情報が目に入る。そうすると、購入した瞬間から「もっと安く買えたかもしれない」という感情が生まれる。本来、ジュエリーを購入した喜びや、贈る相手への想い、所有する満足感が得られるはずだった体験が、「損をしていないか」という不安に置き換わってしまう可能性すらある。

価格競争には終わりがない。今日の最安値は、明日には最安値ではなくなる。そのため、どの価格で買っても「自分が最も良い買い物をした」という確信を持ちにくい。価格が購入の判断基準になった瞬間、顧客は永遠に「もっと安い店」を探し続けることになる。

これは企業側にも不利益をもたらす。値下げによって一時的に販売数は増えても、市場全体では「適正価格」の基準が崩れ、利益率は低下する。一方で消費者も、「もっと安くなるかもしれない」という期待から購入を先送りしたり、購入後も満足できなかったりする。つまり、価格競争は売り手だけでなく、買い手の幸福度まで下げる構造だと言える。

だからこそ、ラグジュアリーブランドは安易な値引きを行わない。価格ではなく、デザイン、品質、歴史、職人技、アフターサービス、ブランドの世界観といった価格以外の価値で選ばれることを目指している。顧客が購入後に感じるのは、「もっと安く買えたかもしれない」という後悔ではなく、「このブランドだから選んだ」という納得感なのだ。

ジュエリーのように感性や感情が価値の大きな部分を占める商品ほど、価格競争は顧客満足度を高めるどころか、むしろ下げる要因になりやすい。価格を下げ続ける市場では、失われるのは利益だけではなく、顧客が「良い買い物をした」と心から感じる満足感でもある。

ブランドとは、「値段」ではなく「価値」を売る仕事

日本のジュエリー業界は、長年「素材価値」を語り続けてきた。ダイヤモンドの品質と価格、金、プラチナの価格に説明の多くのウエイトが置かれている。しかし、その説明を続ける限り、ジュエリーは永遠にブランドにはなれない。消費者は素材を買っているのではない。消費者が購入しているのは、感情、人生の節目、思い出、そしてその情緒的価値を反映させるのに相応しいブランドだ。

ブランドとは、価格以上の価値を感じてもらうことだ。逆に言うと、価格のお得さばかりを語る企業は、自らブランドになることを放棄している。

「もっと安くできます」と言い続ける限り、ブランドは育たない

ブランドは、価格競争の先には存在しない。価格競争が生み出すのは、市場の拡大ではなく市場の疲弊と消耗だ。本当に競うべきものは価格ではない。「なぜ、このブランドから買いたいのか。」その理由を積み重ねることこそがブランドであり、ジュエリーという情緒価値商品が持つ本来の姿だと言える。

「うちならもっと安い。」その一言で顧客を獲得したつもりになっている間に、本当に失っているものは何なのか。一度立ち止まって考える時期に来ているのではないだろうか。

【締切間近】IGI ダイヤモンド・プロフェッショナルトレーニング世界のトップブランドが採用する教育プログラムダイヤモンド市場はここ数年で大きく変化している。天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドの共存、鑑定基準の進化、サステナビリティへ...
09/07/2026

【締切間近】IGI ダイヤモンド・プロフェッショナルトレーニング

世界のトップブランドが採用する教育プログラム

ダイヤモンド市場はここ数年で大きく変化している。天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドの共存、鑑定基準の進化、サステナビリティへの関心の高まりなど、販売現場や仕入れ担当者に求められる知識は年々高度化している。

そのような環境の中、世界共通の基準に基づいた専門教育の重要性が高まっている。今年8月に開催される「IGI Diamond Professional Training」の申込締切が、いよいよ明日(10日)に迫った。

ジュエリー販売、経営・仕入れ・企画・マーケティングにも必要な知識を習得

ネットやSNS上に情報の氾濫する現代、ダイヤモンドビジネスは鑑定書を読むだけでは十分ではない。4Cの理解はもちろん、蛍光性やカット評価、市場価値の考え方、天然ダイヤモンドとラボグロウンダイヤモンドの違い、それぞれの流通構造や品質評価など、正確な知識があって初めて顧客へ自信を持って提案できる。

これは販売員だけの課題ではない。バイヤー、商品企画、マーケティング担当者、EC運営、さらには経営層に至るまで、ダイヤモンドを扱うビジネスである以上、共通言語として専門知識と最新知識を持つことが競争力につながる。

知識不足は誤った説明や価格判断につながるだけでなく、顧客からの信頼を失う原因にもなり得るからだ。

世界のハイブランドも採用するIGIの教育

IGIは世界有数の宝石鑑定機関として知られ、多くのジュエリーブランドや時計ブランドへの教育プログラムも提供している。

LVMHグループやケリンググループをはじめとするラグジュアリーブランドのスタッフ教育にも携わっており、その教育内容は単なる資格取得を目的としたものではなく、実務で活用できる知識を身につけることを重視している。

こうした世界水準の教育を日本国内で直接受講できる機会は決して多くない。海外へ渡航することなく、また日本語でIGI講師によるプログラムを受講できることは、国内業界関係者にとって貴重な機会と言える。

開催概要

開催日は2026年8月6日(木)・7日(金)の2日間で、時間は各日9時30分から17時30分までを予定している。会場は東京都内で、正式な会場は開催決定後に案内される。

受講料は税込で、会員が88,000円、一般が110,000円。申込締切は2026年7月10日。締切時点で参加者が最小催行人数に満たない場合は、延期または中止となる可能性がある。(締切時点で最小催行人数を超えている場合、第二次募集もある可能性がある)

受講者にはIGIによるトレーニングの正式な修了証が授与され、ダイヤモンドに関する専門的な知識を有することを対外的に証明することができる。

「知識」が企業の価値を左右する時代へ

ジュエリー業界では商品そのものだけで差別化することが難しくなっている。だからこそ、顧客へどのような価値を伝えられるか、その説明にどれだけ説得力があるかが企業や販売員の評価を大きく左右する。

その基盤となるのは、流行や経験だけではなく、国際的な基準に基づいた正確な知識だ。知識への投資は、短期的な売上だけでは測れない。企業の信頼、人材育成、そしてブランド価値そのものを高めるための投資でもある。

第一次申込締切は7月10日

「IGI Diamond Professional Training」は2026年8月6日・7日の2日間、東京都内で開催される。申込締切は7月10日。定員および開催条件の関係上、受講を検討している方は早めの確認をおすすめしたい。

本トレーニングは、世界的な宝石鑑定機関であるIGIと、一般社団法人日本ラボラトリーグロウンダイヤモンド協会(代表理事 伊藤拓也)の共同開催となっている。

ダミアーニ・グループによるボーム&メルシエ買収完了を発表リシュモンとダミアーニ・グループは、2026年1月22日に発表したとおり、ダミアーニ・グループがプライベート・トランザクションにより、高級時計ブランド「ボーム&メルシエ」の全株式(10...
09/07/2026

ダミアーニ・グループによるボーム&メルシエ買収完了を発表

リシュモンとダミアーニ・グループは、2026年1月22日に発表したとおり、ダミアーニ・グループがプライベート・トランザクションにより、高級時計ブランド「ボーム&メルシエ」の全株式(100%)を取得する契約を締結していたが、昨日2026年7月1日、所定の前提条件がすべて満たされ、同取引が正式に完了したことを発表した。

今回の買収により、ダミアーニ・グループは約200年の歴史を誇る名門時計メゾンを迎え入れ、ハードラグジュアリー分野のポートフォリオを大幅に拡充します。ボーム&メルシエは、ダミアーニ、サルヴィーニ、ブリス、カルデローニといったジュエリーブランドに加え、ムラーノ島の歴史あるアートガラスメーカーのヴェニーニ、そしてグループの高級時計・ジュエリー専門マルチブランド販売会社ロッカとともに、ダミアーニ・グループのブランドポートフォリオに加わります。

ダミアーニ・グループは、ボーム&メルシエの長期的な成長可能性を最大限に引き出す戦略の一環として、ブランドの世界的な認知度と市場展開をさらに強化していきます。イタリア市場におけるボーム&メルシエの強固な基盤を活かしながら、グループが有する広範なマルチブランド流通ネットワークを活用するとともに、戦略的な海外市場ではモノブランドブティックの展開も段階的に進める予定です。

なお、リシュモンは、ダミアーニ・グループによる事業統合準備が整うまでの一定期間、ボーム&メルシエに対して引き続きオペレーション面での支援を提供します。

リシュモン最高経営責任者(CEO)のニコラ・ボスは、次のようにコメントしています。

「ダミアーニ・グループは、ボーム&メルシエのみならず、リシュモン全体にとって長年にわたる重要なパートナーです。同グループは当社ブランドの一部ブティック運営を担うほか、ロッカ店舗を通じて複数のリシュモン・メゾンの時計を販売してきました。イタリア市場での強固なプレゼンス、マルチブランドを中心とした販売体制、そしてアクセシブル・ラグジュアリーというポジショニングを考慮すると、ダミアーニ・グループこそがボーム&メルシエの可能性を最大限に引き出す最適なパートナーであると確信しています。同メゾンが今後さらに発展していくための最良の環境が整ったと考えています。」

ダミアーニ・グループ 代表取締役社長のグィド・ダミアーニは、次のようにコメントしています。

「ボーム&メルシエをダミアーニ・グループのブランドポートフォリオに迎えることができ、大きな喜びと期待を感じています。今回の買収は、高級時計分野における当グループのプレゼンスを一段と強化するとともに、長期的な成長戦略を推進する重要な節目となります。より効率的で集中した事業運営体制の構築に加え、当グループの広範な国際流通ネットワークとラグジュアリー業界における豊富な経験を活かすことで、ボーム&メルシエが誇る卓越した時計製造の伝統を守りながら、その価値をさらに高めていけると確信しています。また、このたび私たちを信頼し、この重要な機会を託してくださったリシュモンに心より感謝申し上げます。ボーム&メルシエとともに新たな歴史を築いていけることを楽しみにしています。」

なお、本取引の財務条件については公表されていません。

GIA(米国宝石学会)、ダイヤモンド産地証明ブロックチェーンプラットフォーム「Tracr」の株式30%を取得業界を代表する研究機関の投資が、Tracrの「独立した業界横断プラットフォーム」への進化を後押し天然ダイヤモンドの出自・来歴を産地か...
09/07/2026

GIA(米国宝石学会)、ダイヤモンド産地証明ブロックチェーンプラットフォーム「Tracr」の株式30%を取得

業界を代表する研究機関の投資が、Tracrの「独立した業界横断プラットフォーム」への進化を後押し

天然ダイヤモンドの出自・来歴を産地から大規模に追跡するデジタルプラットフォーム「Tracr(トレーサー )」を展開するTRACR LIMITED(本社:英国ロンドン、CEO:Jillian Wolk)は、De Beers Group(デビアスグループ)とGIA(米国宝石学会)が、GIAによるTracr株式30%の取得に関する最終契約を締結したことをお知らせいたします。本契約は、Tracrが独立したプラットフォームへと進化する上での重要な節目となります。また、天然ダイヤモンドの産地証明とトレーサビリティを業界全体で推進するためのインフラとして、Tracrが果たす役割に対するGIAの強い信頼を示すものです。GIAによる今回の投資は、2023年に開始された「Tracr上に登録されたダイヤモンドの産地証明情報を、GIAダイヤモンドグレーディングレポートに掲載する」取り組みを基盤としています。この投資は、ダイヤモンドバリューチェーン全体にわたるTracrの長期的な信頼性をさらに強化する大きなな一歩となります。

■ De Beers Group CEO アル・クック(Al Cook)のコメント

「消費者は自分のダイヤモンドの出自と来歴について正確な情報を得る権利があります。De Beersでは数年にわたりTracrを使ってダイヤモンドの産地データを提供してきており、産地証明の提供が業界標準となるべきだと考えています。Tracrを広く業界に開放するという約束を果たすべく、TracrがGIAとともに独立した業界横断プラットフォームへと進化していくことを誇りに思います。ダイヤモンドパイプライン全体の透明性推進に向け、GIAと協力してまいります。」

■ GIA 社長兼CEO プリテシュ・パテル(Pritesh Patel)氏のコメント

「GIAのミッションは、誠実さ・公正さ・消費者からの信頼を礎とし、宝石業界の信頼を守り続けることです。Tracrとの数年にわたる協業を通じて、ブロックチェーンで記録されたダイヤモンドの出自と来歴に、GIAの独立したグレーディング・鑑定の専門知識を組み合わせることで、ダイヤモンド産業に新たな次元の透明性をもたらせるという確信が深まりました。Tracrがグローバルに成長を続ける中、採掘現場から消費者の手元まで、信頼できる出自と来歴の情報を届ける大きな機会があると考えています。この投資を通じてコミットメントを深め、業界全体における透明性・トレーサビリティ・信頼の次なる進化を形作っていけることを誇りに思います。」

■ Tracr CEO ジリアン・ウォーク(Jillian Wolk)のコメント

「GIAの投資により始まったTracrの独立したプラットフォームへの進化は、未来に向けた強固な基盤を築くものです。プラットフォームのスケール拡大を続け、より多くの生産者を迎え入れることで、登録されたすべてのダイヤモンドが個々の旅路を体験できるようTracrが支援できることを楽しみにしています。ひとつひとつのダイヤモンドは、産地と職人の技が織りなす唯一無二の物語を持っています。Tracrとともに、その物語を世界中の消費者に届けていきます。」

■ Tracrの現状と今後の展望

De Beersは2018年よりTracrの開発を進めており、現在はダイヤモンドが採掘された瞬間からその情報を記録する、業界をリードする分散型ブロックチェーンプラットフォームへと成長しました。2023年には同プラットフォームをダイヤモンド業界全体に開放し、天然ダイヤモンドの出自と来歴を原石から宝石への全工程にわたって業界全体で証明するための共通基盤として確立しています。現在、500万個を超える原石がTracr上で産地登録されており、これはDe Beersの原石生産量の価値ベースで約3分の2に相当します。De Beersの鉱山で採掘されたすべてのダイヤモンドはTracr上で産出国の情報が登録されており、2025年1月以降はさらに詳細な原石データも加えて記録されています。

各社概要

【Tracrについて】

Tracrは、天然ダイヤモンドの出自と来歴を産地から大規模に追跡する、世界をリードするデジタルプラットフォームです。お客様のダイヤモンドがダイヤモンドバリューチェーンを通じてたどってきた唯一無二の旅路を、ひとつひとつ探ることができます。

【De Beers Groupについて】

1888年設立 。ダイヤモンドの探鉱・採掘・マーケティング・小売において世界をリードするダイヤモンド企業です。ボツワナ、カナダ、ナミビア、南アフリカで採掘事業を展開し、価値ベースで世界最大のダイヤモンド生産者です。Anglo American plcグループのメンバー。

【GIA(米国宝石学会 )について】

独立した非営利団体であるGIA(米国宝石学会)は、1931年に設立され、宝石学の世界的権威として知られています。GIAは、ダイヤモンドの価値評価である画期的な4C(カラット、カラー、クラリティ、カット)の考案者としても有名であり、GIAにおいて国際ダイヤモンド グレーディング システム™ が誕生しました。宝石学の研究、教育、鑑定書発行等のラボラトリーサービス、機器開発を通じ、GIAは誠実さ、学問、科学、プロフェッショナリズムの最高水準を維持することにより、宝石とジュエリーに対する社会の信頼を確保することに専念しています。

【Tiffany & Co.】「16 ストーン」コレクションに着想を得た「16 ストーン マザー オブ パール ルビー ウォッチ」を発表「ジャン・シュランバージェ バイ ティファニー」16ストーン マザー オブ パール ルビー ウォッチティ...
09/07/2026

【Tiffany & Co.】「16 ストーン」コレクションに着想を得た「16 ストーン マザー オブ パール ルビー ウォッチ」を発表

「ジャン・シュランバージェ バイ ティファニー」16ストーン マザー オブ パール ルビー ウォッチ
ティファニーは、ジャン・シュランバージェのデザイン レガシーを讃える「16 ストーン マザー オブ パール ルビー ウォッチ」を発表します。ティファニーを代表する「16 ストーン」コレクションの新たな表現として誕生した本作は、18Kイエローゴールドのクロスステッチ モチーフで彩られた回転リングに、12石のルビーと12石のダイヤモンドをセッティングしています。18Kホワイトゴールド製ケースに収められたウォッチには、合計421石、総計3.4カラットのダイヤモンドがあしらわれています。

ティファニーは、「16 ストーン」ウォッチにルビーを取り入れることで、19世紀にまで遡る豊かな伝統の継承を表現しています。ザ ティファニー アーカイブに所蔵されているラペル ウォッチやポケット ウォッチ、初期の腕時計には、ルビーをあしらった数々のタイムピースが残されており、卓越したジェムストーンと時計製作を融合させてきたティファニーの長い歴史を物語っています。

「16 ストーン」コレクションは、1959年にティファニーの伝説的デザイナー、ジャン・シュランバージェによってデザインされ、同年のブルー ブックに初めて登場しました。シグネチャー モチーフである、ダイヤモンドを繋ぐ18Kイエローゴールドのクロスステッチは、フランス・アルザス地方でテキスタイルメーカーを営んでいた名家に生まれた彼のルーツに着想を得たものです。尊いもの同士を繋ぎ合わせるクロスステッチが象徴的な 「16 ストーン」コレクションは、育まれる愛を象徴しています。

文字盤は、マザー オブ パールのセンター ディスクと、18Kイエローゴールドのクロス ステッチ モチーフに12石のラウンド ブリリアント ダイヤモンドと12石のルビーをあしらった回転式のアウターリングで構成されています。手首の動きに沿って自由に回転するリングは、ジャン・シュランバージェのデザインの特徴である躍動感を表現しています。回転リングの製作には、ゴールドのクロスステッチの鋳造と取り付け、ダイヤモンドとルビーのセッティングに、合計25時間の作業を要する複雑な工程があり、ティファニーの金細工とジュエラーによる卓越した職人技を物語っています。特に、18Kゴールドのクロスステッチ モチーフの製作には、素材と技術を深く理解する必要があります。ミリ単位以下の精度が求められる各パーツの型の製作から始まり、溶かしたゴールドを流し込み冷却後、ひとつひとつ丁寧に手作業で磨き上げられ、ダイヤモンドが施されたアウターリングにセットされます。

ケースには、ティファニーの名高いダイヤモンド セッティングの専門技術を象徴するスノーセッティングが施され、総計2.9カラット、366石のラウンド ブリリアントダイヤモンドが輝きを放ちます。

サンバースト パターンが刻まれたケースバックにはダイヤモンドがあしらわれ、レッド アリゲーター ストラップには43石のラウンド ブリリアント ダイヤモンドをセットした18KホワイトゴールドのTバックルを採用しています。

「16 ストーン マザー オブ パール ルビー ウォッチ」は、年間を通じて限られた数量で展開いたします。

商品情報

「ジャン・シュランバージェ バイ ティファニー」16ストーン マザー オブ パール ルビー ウォッチ

ケース幅:径36㎜ 機能:時と分 素材:18K ホワイトゴールド(ケース、バックル) 文字盤:マザー オブ パール (ディスク)、18K イエローゴールドのクロスステッチ、12石のルビー、12石のダイヤモンド(アウターリング) 針:18K イエローゴールド 時計全体に使われているダイヤモンドの合計:421石(合計約3.4カラット)

o ケース:スノーセッティングによる366石のラウンド ブリリアント ダイヤモンド(合計2.9カラット)

回転リング:12石のルビー、12石のラウンド ブリリアント ダイヤモンド、

o Tバックル:43石のラウンド ブリリアント ダイヤモンド

o ケースバック:サンバーストのデザインをエングレービング、ダイヤモンド

o ストラップ:レッド アリゲーター

ムーブメント:スイス製クォーツムーブメント 保証:5年間国際保証 スイス製

鯖江発の次世代スマート眼鏡「SABERA」、第31回機械要素技術展に出展~製造現場のDXを支援するスマート眼鏡を体験展示~株式会社jig.jp(本店:福井県鯖江市、東証グロース市場:5244、以下「当社」)は、2026年4月20 日より応援...
09/07/2026

鯖江発の次世代スマート眼鏡「SABERA」、第31回機械要素技術展に出展

~製造現場のDXを支援するスマート眼鏡を体験展示~

株式会社jig.jp(本店:福井県鯖江市、東証グロース市場:5244、以下「当社」)は、2026年4月20 日より応援購入サービス「Makuake」にて先行販売を開始したスマート眼鏡(ARグラス)「SABERA」について、2026年7月1日(水)〜3日(金)に東京ビッグサイトにて開催される「第31回機械要素技術展」への出展を決定いたしましたのでお知らせいたします。

◾️展示会概要
展示会名:第31回機械要素技術展

開催日時:2026年7月1日(水)〜3日(金)/ 10:00~17:00

展示場所:東京ビッグサイト

所在地:〒135-0063 東京都江東区有明3丁目11-1

◾️出展の背景
 SABERAは、ソフトウェア企業である当社の開発力・UX設計力と、鯖江市の老舗眼鏡メーカーである株式会社ボストンクラブのデザイン力、Celled株式会社のAR光学技術を融合した次世代のスマート眼鏡です。

 本製品は、作業手順書やマニュアルのハンズフリー表示、リアルタイム翻訳、各種通知機能などを備え、製造現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)における新たなソリューションを提供しており、2026年4月の「Makuake」での先行販売開始直後より、製造業をはじめとする多くの事業者様より大きな反響と利活用に関するお問い合わせをいただいております。

 今回、こうした反響を受け、実際の製造現場での活用を検討されているお客様に製品の軽量性や操作性、現場業務における活用イメージを体験いただく機会として、福井県鯖江市が展開する共同出展ブース「チームさばえ」への出展を決定いたしました。

◾️SABERAとは

 SABERAは、株式会社jig.jpが展開する、日本発のARグラス(スマート眼鏡)ブランドです。眼鏡の産地・鯖江(SABAE)と新たな時代(ERA)を掛け合わせて誕生しました。ソフトウェア企業である当社の開発力・UX設計力と、鯖江の老舗眼鏡メーカーである株式会社ボストンクラブのデザイン力、Cellid株式会社のAR光学技術を融合し、「日常で使えるARグラス」の実現を目指しています。ディスプレイを搭載しながらも、従来の眼鏡の延長線で使用できる自然な装着感と外観を追求し、これまでにない情報体験を提供します。

時計製造分野の若き見習い職人と技術者の卓越性と創造性を称える第28回「カルティエ ウォッチメイカーズ オブ トゥモロー」賞2026年6月24日-カルティエは、スイスのラ ショー ド フォンにもつメゾン デ メティエダールにて、第28回「カル...
09/07/2026

時計製造分野の若き見習い職人と技術者の卓越性と創造性を称える第28回「カルティエ ウォッチメイカーズ オブ トゥモロー」賞

2026年6月24日-カルティエは、スイスのラ ショー ド フォンにもつメゾン デ メティエダールにて、第28回「カルティエ ウォッチメイカーズ オブ トゥモロー」賞の授賞式を開催し、フランス、スイス、ベルギーの11名の若い見習い時計職人および技術者を表彰しました。

カルティエは、次世代の才能育成を目指す研修プログラムやイニシアチブを通じ、若者の支援と指導に一貫して尽力しています。「カルティエ ウォッチメイカー オブ トゥモロー」賞は毎年、時計製造を学ぶ学生たちを対象に、特定のテーマに基づいてムーブメントの再構築案を募り、技術と創造性を兼ね備えた独創性を評価し、表彰しています。

「1847年の創業以来、カルティエは、サヴォアフェールを継承・推進しつつ、卓越性の伝統に則って新たな技能を開発することにも絶えず取り組んできました。1995年に創設された本賞は、そのビジョンと情熱を体現し、時計製造の未来を担う若き才能の育成を目的としています。本賞が時計職人の新たな才能を世に送り出す一助となっていることを嬉しく思うとともに、彼らを支援できることを誇りに思います」

28回目を迎える今年、応募者たちは、「時刻を新たな視点で読み解き、均衡を変える」(Shifting the balance: Reading and understanding time differently)という、従来の時刻の読み取り方を超えることをテーマに、置時計用のムーブメントの制作に取り組みました。この創造的なビジョンは、ミステリークロックから始まり、「レヴェラシオン ドゥヌ パンテール」ウォッチ、「サントス デュモン リワインド」、「タンク ア ギシェ」といった作品に象徴されるように、カルティエの時計製造の核心をなすものです。

スケッチ、文章、動画のプレゼンテーションに基づく一次審査を経て選ばれた12名のファイナリストは、専門家の指導のもと、3ヶ月にわたり80時間を費やし、それぞれのビジョンを具現化しました。彼らの才能の結晶であるユニークなクリエイションは、各自の優れた技術力と大胆な創造性を明示するとともに、新たな探求分野を切り拓き、時間についての新鮮な視点を提示しています。

授賞式は今回初めて、スイスのラ ショー ド フォンにあるメゾン デ メディエダールで開催されました。ここは、時計製造に関わる職人技を一堂に結集させた場所です。2014年に創設されたメゾン デ メティエダールは、存続の危機にさらされている稀少なサヴォアフェールを共有、保護、革新したいというカルティエの強い思いから生まれました。メゾン デ メティエダールは、エナメルやマルケトリといった稀少なサヴォアフェールを通じて、ウォッチメイキングとジュエリーを融合させます。専門知識と才能、クラフツマンシップが集約された真のエコシステムとして、伝統と最先端技術の対話が育まれる場となっています。

授賞式の司会を務めたのはエレオノール・ピチョット(Eléonor Picciotto)。本賞のプレゼンターも務めた時計製造のエキスパートです。2026年度の審査員は以下の通りです。

・ロイ・ダビドフ(Roy Davidoff):Roy & Sacha Davidoff SAのウォッチスペシャリスト兼共同創業者

・パスカル・ルプウ(Pascale Lepeu):「カルティエ コレクション」ディレクター

・ナタリー・マリエロニ(Nathalie Marielloni):国際時計博物館副館長

・パスカル・ラベスー(Pascal Ravessoud):高級時計財団副会長、時計専門家兼コレクター

・カリ・ヴティライネン(Kari Voutilainen):独立時計職人

授賞式の司会を務めたのはエレオノール・ピチョット(Eléonor Picciotto)。本賞のプレゼンターも務めた時計製造のエキスパートです。2026年度の審査員は以下の通りです。
・ロイ・ダビドフ(Roy Davidoff):Roy & Sacha Davidoff SAのウォッチスペシャリスト兼共同創業者
・パスカル・ルプウ(Pascale Lepeu):「カルティエ コレクション」ディレクター
・ナタリー・マリエロニ(Nathalie Marielloni):国際時計博物館副館長
・パスカル・ラベスー(Pascal Ravessoud):高級時計財団副会長、時計専門家兼コレクター
・カリ・ヴティライネン(Kari Voutilainen):独立時計職人
選考の結果、見習い時計職人3名、技術者3名の計6名が上位入賞者に選ばれました。「見習い時計職人」部門では、ベルギーのナミュールにある専門学校IATAのエメリック・ペーテルス(Aymeric Peters)がグランプリに輝き、同点第2位で同じくIATA在籍のレイラ・スライスマンス(Layla Sluysmans)と、モルトー(フランス)にあるエドガール・フォール高校に在校するエドゥアール・ニコ(Edouard Nicod)が受賞しました。

技術者部門では、レンヌ(フランス)にあるジャン・ジョレス高校のアルテュール・ショケ(Arthur Choquet)がグランプリを獲得。第2位は、パリ(フランス)にあるディドロ高校のアダム・ドロッシュ(Adam Deroche)、第3位はレンヌ(フランス)にあるジャン・ジョレス高校のアドリアン・ステフェネリ(Adrien Stefenelli)が受賞しました。

各入賞者は、メゾンでの研修の機会とカルティエ ウォッチが贈られ、各部門のグランプリに選ばれた2名には、カルティエでのインターンシップの機会も提供されます。

カルティエについて

カルティエは、世界有数のラグジュアリーメゾンとして、開かれた精神と好奇心を常に持ち、独創的なクリエイションを通じて、あらゆるものの中に潜む美を見出し続けてきました。ジュエリーやハイジュエリー、ウォッチメイキングからフレグランス、レザーグッズやアクセサリーに至るまで、多岐にわたるカルティエのクリエイションには、卓越した職人の技と時代を超越するシグネチャーが融合しています。

リシュモングループの一員であるカルティエは、旗艦店をはじめとするブティックや正規代理店、オンラインブティックを国内外で展開しています。

「カルティエ ウォッチメイカーズ オブ トゥモロー」賞について

「カルティエ ウォッチメイカーズ オブ トゥモロー」賞は、カルティエ ウォッチメイキング インスティテュートの主導で1995年に創設されました。この賞は、毎年、時計製造に取り組む若い人材を対象に、与えられたテーマに基づくムーブメントの再構築案を募り、技術と創造性を兼ね備えた独創性を表彰します。

当初は初等職業訓練課程の時計製造専攻の3年生と4年生を対象としていましたが、2024年からは、フランス、ドイツ、スイス、ベルギーの高等職業訓練課程のES(高等専門学校)認定マイクロテクノロジー技術者という新たな部門の候補者にも対象が拡大されました。授賞式の最後に各部門の上位3名の入賞者が発表されます。過去25年間に2,000人以上の候補者がコンテストに参加しています。第29回の本賞への応募受付は今年の秋に開始される予定です。

カルティエ ウォッチメイキング インスティテュートについて

メゾンは、未来の時計職人の育成を支援するため、1993年にカルティエ ウォッチメイキング インスティテュートを設立しました。カルティエ マニュファクチュールの実習生と職人を対象に、時計製造、研磨、マイクロ技術、機械技術などの職人技術の研修を提供します。

本インスティテュートは今や、未来の時計職人のための研究と支援の指針となる存在です。

住所

東上野1-26-2 オーラム
Taito-ku, Tokyo
110-0015

電話番号

+81338331886

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